音響光学型電波分光計

Acousto-optical Spectrometer(AOS)


AOSの分光原理

(1)ブラッグ・セル(光学結晶)の内部に,入力電波の周波数をもった音響波をつくる.
(2)単色のレーザー光は,「ブラッグ回折」の条件で回折される.
(3)回折角度は,音響波の波長に逆比例(すなわち電波の周波数に比例)する.
(4)回折光の強度は,入力電波の電力に比例する.






野辺山45m電波望遠鏡のAOS

1982年から使用.光源はヘリウム・ネオン・レーザーを使用.

広帯域AOS
 分光帯域 250MHz,分解能 250kHz
高分解能AOS
 分光帯域 40MHz,分解能 40 kHz

写真は8台の広帯域AOSを光学ベンチの上に組んだもの.








マクス・プランク研究所のAOS

1980年代

航空機に搭載して天文観測に使用.




(H.P.Roeserによる)







ケルン大学のAOS

サブミリ波天文衛星SWASに搭載
(1998年打ち上げ)
光源はダイオード・レーザー.

(R.Schiederによる)